債務整理の費用

債務整理の費用

かつては、弁護士報酬が決まっており、どの事務所でも一律でした。

しかし現在では、弁護士費用は自由化されており、各弁護士法人・法律事務所によって、料金体系が大幅に異なります。
詳しくは、債務整理の専門家一覧のページをご覧ください。

債務整理費用の種類

債務整理の費用は、以下の種類があります。

弁護士・司法書士報酬

以下、報酬の種類をあげますが、これらをすべて支払うのではありません。
事務所によって、支払うべき報酬と、支払う必要がない報酬とがあります。

たとえば、「着手金はあるけど、減額報酬はない」というように、事務所によって発生する報酬に違いがあります。

着手金

弁護士や司法書士に債務整理の仕事をやってもらう事に対する報酬です。
通常、依頼時に支払います。

基本報酬

着手金の後払い制を「基本報酬」と呼んでいる事務所(主に司法書士)があります。

成功報酬

依頼した業務が成功したことに対する報酬です。
たとえば、任意整理であれば、債権者と和解できたら成功と判断され、成功報酬が発生します。
成功が確定したのちに支払います。

減額報酬

どれだけ債務を減額できたのかによって発生する報酬です。
たとえば、債務を100万円減額できたら、減額報酬が10%であれば、10万円の報酬金額になります。
減額が確定した後に支払います。

実費

裁判所費用

自己破産や個人再生の場合、裁判所手続になりますので、実費費用が発生します。

弁護士や司法書士が要した費用

弁護士や司法書士が書面を送付したり、裁判所に移動したりしたときの実費費用が発生します。
ただ、この費用に関しては、事務所のさじ加減による面があります。
小さい額であるため、請求してこない事務所もあります。

債務整理費用の参考データ

弁護士報酬に関しては、私が在籍していた弁護士法人の例を挙げます。
これは安い部類だと考えてください。
なお、私が在籍していた弁護士法人は、私の退職後、債務整理の業務を縮小していますので、ご紹介はできません。

一方、裁判所費用は、各裁判所によって多少違うこともありますが、どこも似たような金額です。

手段 債務整理費用
任意整理 ― 弁護士報酬 ―
【着手金】債権者1社あたり2万円+消費税
【成功報酬】債権者1社あたり2万円+消費税
― 裁判所費用 ―
なし
自己破産 ― 弁護士報酬 ―
【着手金】
・換価する財産がない場合:30万円+消費税
・換価する財産がある場合:40万円+消費税
【成功報酬】なし
― 裁判所費用 ―
おおむね3万円あれば足ります
個人再生 ― 弁護士報酬 ―
【着手金】
・換価する財産がない場合:30万円+消費税
・換価する財産がある場合:40万円+消費税
【成功報酬】なし
― 裁判所費用 ―
おおむね30万円あれば足ります
特定調停 ― 弁護士報酬 ―
取り扱いがありませんでした
― 裁判所費用 ―
・債権者1社あたり500円分の収入印紙
・債権者1社あたり郵便切手1500円分
ヤミ金解決 ― 弁護士報酬 ―
【着手金】債権者1社あたり4万円+消費税
【成功報酬】なし
― 裁判所費用 ―
なし
時効援用 ― 弁護士報酬 ―
【着手金】債権者1社あたり2万円+消費税
【成功報酬】決着した過払金額の20%+消費税
― 裁判所費用 ―
なし(ただし裁判に移行した場合は発生します)
過払金返還請求 ― 弁護士報酬 ―
【着手金】債権者1社あたり2万円+消費税
【成功報酬】決着した過払金額の20%+消費税
― 裁判所費用 ―
なし(ただし裁判に移行した場合は発生します)



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債務整理の分野には、どのような専門家がいるのか?
以下のページに書いておきましたので、ご参考いただければと思います。

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